咲也の「本棚は今日も満杯」
自分が読んで面白かった、おすすめの本やマンガ、CDやDVDなどを紹介していきます。
生きる意味を教えてください
生きる意味を教えてください-命をめぐる対話生きる意味を教えてください-命をめぐる対話
(2008/03/01)
田口ランディ

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作家、田口ランディさんの対談集です。
9人の田口さんの信頼する先輩たちご友人たちとの対話が入っています。

内容は

プロローグ──ひとはなぜ必ず死ぬのに生きるのでしょうか?
〈世界〉を経由して〈社会〉に戻る道すじ──宮台真司(首都大学東京教授、社会学)さんとの対話
死を想えば生きていることの重荷が降りる──藤原新也さん(写真家・作家)との対話
太古の時代の生命観をITで復元できるか──西垣通さん(東京大学情報学環教授、情報学)との対話
死者からのメッセージをどう読むか──内田樹さん(神戸女学院大学教授、現代思想・身体論)との対話
「みずから」と「おのずから」の「あわい」を生きる──竹内整一さん(東京大学教授、倫理学)との対話
ケアとは「ただ在ること」を肯定する体験──鷲田清一さん(大阪大学総長、臨床哲学)との対話
大丈夫、一生かけて帳尻が合えばいい──玄田有史さん(東京大学教授、労働経済学)との対話
ヒロシマとアウシュヴィッツの体験から──森達也さん(映画監督、作家)との対話
頭で考えない!からだに訊け!──板橋興宗(御誕生寺住職)さんとの対話

この本を読んだからといって生きる意味がわかるわけではありませんが、自分の中に響く言葉があります。多分、人それぞれがかかえる問題によって響く箇所は違うと思います。
また、誰でも「生きる」ことについて考えるとは思いますが、視点の違う人たちの話は参考になったりちがった考え方を教えてくれることがあるかもしれません。

「絶望しないと聞けない音。聴いてる音によって自分のノイズも変化します。それぞれ自分のノイズを出していて、同じノイズを出している人、同じ波長を出している人に出会うと、それが希望になったりする。」

「素っ気なくできるのは不機嫌してても害がないと安心している人です。」

「子供は家庭が平安でいてほしいと全身全霊で願ってるから。」

「善意って制御できないんだよね。悪意のほうが制御可能。善意は気持ちいいんです。陶酔できる。だから恐いんだけど。」

内容が濃いので読みではありますが、対談形式なので意外と苦にはなりませんでした。



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モップガール
モップガールモップガール
(2007/09/14)
加藤 実秋

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加藤実秋祭り開催中〜!
ってことで、読んでみました。「モップガール」

「本書は、東宝株式会社および株式会社SDPの企画提案をもとに、著者が、タイトル・人物・設定を考案し、映像化用原作として執筆したものです。」
と、ありました。
中編が4つ入っていますが、3つは「きらら」という文芸誌(小学館・携帯メール世代に送るストーリーマガジン、とあり、書店売りはない定期購読誌のようです)に連載されたもの。最後の1つは書き下ろしです。

私はテレ朝深夜枠のドラマも見ていましたが、方向は合ってるけど内容は違うものでした。雰囲気は「トゥルー・コーリング」よりも、日本の時代劇の香り(笑)
ヒロインの桃子はバイオリズムで難聴の時期に入ると、1話目は視覚、2話目は味覚、3話目は嗅覚、4話目は体感温度に異変が顕われて事件を解決していきます。(ラストにちょっと聴覚も)
(多分ドラマは映像化の関係上、視覚に特化したんでしょうね)

桃子は時代劇好きで、行きつけのお店はマニアの集まる店、iPodの中には時代劇主題歌集。
仕事場はトラブル・わけあり物件も大歓迎のクリーニングサービス宝船。
社長の東さんは大の犬好きなのに、犬の毛アレルギーで半径3メートル以内は近づけない。
事務はギャル系の未樹ちゃん。
掃除のリーダーは劇団にも所属している大河内さん。公演やTV出演チョイ役によって格好や雰囲気を変えてくる。しかし掃除の仕事はできる人。
大友くんは桃子と同世代のバイト。長身の美形。遅刻や早退が多く謎めいているが社長は黙認(のちに謎はとけます)いきががり上、桃子と組んで事件解決に向かう人。

1冊で、ベースになっていた大友くんの謎も解決しますが、続編できそうな感じもします。清掃会社と桃子の設定がしっかりできているので、もったいない。続き書いてくれないかなぁ。

ドラマをぜんぜん見ていなかった方は素で楽しめると思います。


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おやすみ、こわい夢を見ないように
おやすみ、こわい夢を見ないようにおやすみ、こわい夢を見ないように
(2006/01/20)
角田 光代

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角田光代さんの小説、最近気になりだしたので、図書館で借りてみました。
タイトルが「おやすみ、こわい夢を見ないように」ですが、読むといやな夢を見そうです〜(笑)
でも、読まなきゃよかったかというと、そうでもない。
ちょっと、微妙にがっかりすることがあったので、自分の感情と照らし合わせて総ざらえするのにちょうどいいスイッチでありました。

7つの短編が入っているのですが、ささいなズレや、いらだちやボタンのかけちがいから生まれる負の感情に身を置く人々の日常が描かれています。
多分、どんな人の中にも覚えのある種類のもの。できればふたをして見ないでおきたいようなもの。でも、自分と同じものをそこにみつけて共感できたら、もしかしたら癒しにつながるかもしれないもの。

主人公たちはバランスをとりつつも、それが壊れていったり、修復ができそうな場面で終わっていたりとさまざまなパターンが展開していきます。
「空をまわる観覧車」という短編があるのですが、男の人が読むと超怖いと思います(笑;)心理的に追い詰められる。っつーか、女はこえーよ;

読後、録画がたまってたDVDかけてたのですが、アニメの「銀魂」見て浮上しました。ありがとう、銀さん!いい意味で、くだらないってすばらしいな〜!気持ちの中だけですが、正負の振り子が大きく振れた日でした(笑)


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眠れぬ真珠
眠れぬ真珠眠れぬ真珠
(2006/04/27)
石田 衣良

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石田衣良さんの恋愛小説です。

ヒロインは銅版画家の内田咲世子。
「45歳、独身。若いころに結婚に一度失敗した。子どもはいない。両親は亡くなって久しく、ほかに家族もいない。ともに暮らすのは体重が30キロもあるアフガンハウンドの雄犬だけ。」
「黒の咲世子」と異名をもつ、黒メインの画風で、新聞小説やCDジャケットのデザインなどもこなす、おしゃれでかっこいいイメージの女性です。
でもやっぱり恋には傷つくかわいさも併せ持っています。

既婚者の画商と恋愛関係にありますが、家の近所の仕事で使うカフェで働く17歳下の素樹と知り合い恋に落ちます。

咲世子の年上の友人に銀座でいくつもの店を持つ女性がいるのですが、彼女のセリフがかっこいいです。
「女はね、二種類に分かれるの。ダイヤモンドの女とパールの女。光りを外側に放つタイプと内側に引き込むタイプ。幸せになるのは、男たちの誰にでも値段がわかるゴージャスなダイヤモンドの女ね。真珠のよしあしがわかる男なんてめったにいないから」
(略)
「ダイヤの女は幸せになれて、パールの女は幸せになれないの」
(略)
「そんなに人生は単純なものじゃない。わたしみたいにダイヤもパールも両方似あうタイプだって、簡単に幸せにはなれないんだもの。」

ダイヤとパール、深いですね。でも私の中ではパールのほうが大事にしてもらえそうなイメージがあります。ダイヤモンドは瑕つかないから。(燃えちゃうけどね;でもそれはパールも一緒だし)このへん、男性と女性だと意見分かれるかもしれませんね。
男性にアピールするにはわかりやすい光りかたのほうが支持される、ってことでしょうか。

咲世子は表現者なので印象に残る言葉も多いです。年をとってわかるいいことは自分にできないことがはっきりとわかることだ、と。
「自分には到底できないこと、夢みてもかなわないことで、自分を傷つけている人が、この世界にはたくさんいるよね。それも本心では、そうなりたいとさえ願っていない夢で、自分を傷つけている人」

咲世子を見ていると、ちゃんと大人になって年を重ねるのは素敵だなぁと思いました。


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インディゴの夜 チョコレートビースト
インディゴの夜 チョコレートビースト (ミステリ・フロンティア)インディゴの夜 チョコレートビースト (ミステリ・フロンティア)
(2006/04/11)
加藤 実秋

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すこし前に読んだ、加藤実秋さんの「インディゴの夜」の続編です。

{ストリートの事件はclub indigoにおまかせ。ホスト探偵団、今夜も狂騒の街を駆け抜ける}

今回もindigoの経営者、ヒロイン晶さんがんばってます。(階段から突き落とされたり、犬に吠えまくられたり、酸欠で倒れてみたり;笑;)

「チョコレートビースト」4つの中編が入っています。
ぽんよりホストくんとストーカーの話。共同経営者塩谷さんの会社から出ている女性ファッション誌と編集プロダクションの話。窃盗団と犬とタトゥの話。心臓の悪いホストくんの話。
全体的に、塩谷さんの株が上がった感じの1冊でした。
そしてindigoを仕切っている王道ホスト憂夜さんは超お役立ちで、彼の謎はますます深まった…。

まだまだ続きはありそうな(作れそうな)話なので、続編に期待しています。
スピード感あっておもしろいですよ。IWGP好きな方にはおすすめ!


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トッキュー!!18
トッキュー!! 18 (18) (少年マガジンコミックス)トッキュー!! 18 (18) (少年マガジンコミックス)
(2008/03/17)
小森 陽一

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トッキュー最新刊、前巻先月読んだばかりなので、間があまりあかずにラッキーでした。

今回は海保のトッキューの面々、消防のハイパーレスキューと組んで人命救助を行います。
展開的においしいところは主役の兵悟くんが持って行くけど、今回は前半はメグルくんもいいとこ見せてもらった!(このマンガの展開的おいしい場面って命かかってるからドキドキ;;)

過去の地震や、最近の海難事故や国際緊急援助隊の話や、ああ!と思い当たるニュースが多い昨今、ますます、こういう方たちの出動も多くなるのかなぁ、とマンガ読みながら現実と照らし合わせてしまいます。

今後国際緊急援助隊ネタも出てくるのでしょうか。(選抜試験とかいろいろあるのかな〜)


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クラッシュブレイズ サイモンの災難
サイモンの災難 (C・NovelsFantasia か 1-48 クラッシュ・ブレイズ)サイモンの災難 (C・NovelsFantasia か 1-48 クラッシュ・ブレイズ)
(2008/03)
茅田 砂胡

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クラッシュブレイズシリーズ、最新刊です。

今回の主役はジンジャーと巻き込まれるようにして、ヴァンツァー。
新進映画監督のサイモンを中心にいつものオールスターメンバーもからみます。イマジネーション豊かな監督なので、メンバーズは出会うたびに彼の想像力の餌食に…(笑)想像が遠からずなところがまた、笑いを誘って楽しいです(ヴァンツァーが噴出すくらいだ;その場面必読、笑)

ヴァンツァーとジャスミン、ヴァンツァーとルウ、と普段お目にかからない2ショットの会話もあっておもしろかったです。
あとジンジャーの若さの秘密の一端が明かされてます(孫の苦悩がこれまた笑いを誘う、笑)

挿絵が映画のフィルムっぽくなっていて、凝ってていいなぁと思いました。


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鋼の錬金術師19
鋼の錬金術師 19 (ガンガンコミックス)鋼の錬金術師 19 (ガンガンコミックス)
(2008/03/22)
荒川 弘

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ハガレン最新刊です〜。

コミックス派なので、表紙の人誰?北はどうなったの?と思っていたら、そういうことでしたかー。話がゴッと動いた感がありますな!そうなってくるとエドとアルの生まれもちょっと気になってきますね。

そして、エドはこれまた超痛そうだったり(痛ぇよ、あれ;;)アルはバラバラで運ばれてみたり(笑)と波乱万丈の真っ只中だし、物語はまだまだ続きそう。楽しみも続く…先が早く読みたい…

コミックス折り返し部分の「国会図書館」激しく同意です。荒川先生!
「ああ、電池替えといて」もいいな〜。
電池で動くアル、うちにも1つ欲しいなぁ。大きさ四分の一くらいで軽いやつ希望。


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テーマ:マンガ - ジャンル:本・雑誌

鏡の国の戦士
鏡の国の戦士 (ハヤカワ文庫 JA ク 2-22 グイン・サーガ外伝 21)鏡の国の戦士 (ハヤカワ文庫 JA ク 2-22 グイン・サーガ外伝 21)
(2007/07)
栗本 薫

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グイン・サーガ外伝21巻、「鏡の国の戦士」、発売と同時に購入したものの、長い間積んであったのですがようやく読みました。重要な部分は出た当初パラパラ拾い読みしてしまっていたので、ちゃんと順を追って最初から行ってみました(笑)

グインがケイロニアに戻り、外伝1の「七人の魔導師」事件の後のお話になります。愛妾のヴァルーサも出てきて、ケイロニアの未来もチラッと示唆されます。
「うお〜この先が知りたいんじゃ〜!!」
と思われた御仁も多いことでしょう。(ね!?)

1冊通して、ヒロイックファンタジーの空気が戻ってきたようで楽しゅうございました。本編前半の頃の気分も少し思い出して、懐かしい感じです。
第二話の「闇の女王」の中のグインが彷徨う世界が面白かったです。
<日没の十分前>とか<青白い半月の月の出>とか<新月の真夜中><夜半から振り出した雨の夜><白昼のもっとも高い夏の空>など、扉をあけるたびに、時間や天候を司るものが違う部屋が現われるのです。
怪奇現象じゃない安全な空間ならちょっと行ってみたい感じでした。

4月には本編新刊も出るし、新たな楽しみはもうすぐです♪


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インディゴの夜
インディゴの夜 (創元推理文庫 M か 5-1)インディゴの夜 (創元推理文庫 M か 5-1)
(2008/03/11)
加藤 実秋

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加藤実秋(みあき)さんの本を手にとったのは初めてです。(作者は女性)

文庫コーナー見てたら、かっこいい表紙イラストに目を惹かれ、ジャケ買いしてみました。ら、正解。
画像貼り付けようと思ったら文庫のほうのイラストバージョンがまだありませんでした。ガックシ…;;
ワカマツカオリさんって方のイラストが素敵です。(どこかで見たことのある絵柄なのだが思い出せない…;)

{「クラブみたいなハコで、DJやダンサーみたいな男の子が接客してくれるホストクラブがあればいいのに」フリーライター・高原晶(あきら・女性)の一言から生まれた、<club indigo>。店の評判は上々だが、なせか次々と事件に巻き込まれる晶たち。それらを解決するために、個性的なホスト探偵団が夜の街を活き活きと駆け巡る!}
以上が本についていた解説です。

ヒロインの晶はホストクラブで成功して毎月大金を振込まれる身ですが、学生時代からの築30年のコーポ住まいです。
「晶さんはなんでライターの仕事続けてるんですか?」
「好きだからよ。」
「文章を書くのが?」
「それもあるけど、もっとささやかなことかな。書き上げた原稿の束を机の上で揃える時の音とか、刷り上がってきたばかりの本を開く時の感触とか。そういう瞬間の一つ一つが好きだから続けてるんだと思う。」
・・・・・・・・・・・・・
「何これ、安い服ばっかじゃん」
(略)
「そうよ。でもどれもかわいいでしょ?私は値段やブランドじゃなく、好きか嫌いかで服を選ぶの。」

スジの通った姐さんです。

他に、共同経営者で出版社勤めの塩谷さん、年齢不詳、お金の管理からホストの仕切りまでこなしてくれる王道ホストな憂夜さん、お友達のミスターレディななぎさママ、やお店の個性的なホストくんたちがそれぞれの特技をいかしながら、事件解決に向かいます。

ドラマになったらおもしろそうです。
文庫化はまだだけど、続編も出ている模様。

あと、加藤さんって、テレビドラマになった「モップガール」の作者さんらしいのですが、解説を読むと、ドラマと小説はかなり内容が違うらしいです。
米国のテレビシリーズと内容が似すぎているという批判は私も耳にしつつも、ドラマは見切ったので、あの雰囲気以上に原作は面白いの!?と、ちょっと期待がふくらみます♪
続編と併せて読んでみようと思います。


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ジョコンダ夫人の肖像
誇り高き王妃 ジョコンダ夫人の肖像誇り高き王妃 ジョコンダ夫人の肖像
(2002/07)
E.L. カニグズバーグ、松永 ふみ子 他

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とある人のブログで興味を持って読んでみたかった本です。
文庫になってないかなぁ?と検索かけたら2000円台とお安くはないお値段。図書館で探したら、児童書の書架で、発見しました。

イタリア、ルネッサンスの時代、レオナルド・ダ・ヴィンチとその弟子サライ、とミラノ公妃、ベアトリチェ・デステの交流の物語です。

ベアトリチェはミラノ公に嫁いだフェラーラ公家の2番目の娘で、1つ上の姉は才色兼備で、有名なイザベラ・デステ。
ベアトリチェは彼女と比べて地味な自分にコンプレックスはありつつも受け入れる聡明さと美に関する自分なりの基準を兼ね備えており、レオナルドやサライとの交流で、その美質が磨かれ、愛人に夢中だったミラノ公もその機知や明るさに魅了され、彼女のサロンには芸術家がたくさん集うようになります。

「なぜだろう、と人々はいいます。なぜ、レオナルド・ダ・ヴィンチは、よりによって、フィレンツェの名もない商人の二度めの妻の肖像を書いたのだろう、それも、イタリアじゅうの諸公、公妃ばかりか、フランスの王までもが、レオナルドに肖像を描いて欲しいとせがみつづけていたさいちゅうに?なぜ?いったいなぜだろう?」

その「なぜだろう?」の答えが最後にわかるのですが、それはあることが終わったあとなのでした。作家の創作だろうと思いますが、こういうこともあったらいいなぁ、と思えました。

「ダ・ヴィンチ コード」でルーブルに行きたくなり、生でモナ・リザも見てきた身には(ミーハーなのです、笑)おもしろい物語でした。

ちょっと前のニュースで、「モナ・リザのモデルはジョコンダ夫人」説を裏付けるような書類が見つかったと見たのですが、興味深いです。

今度はミラノに行ってみたくなりました。


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一緒に遭難したいひと 3
一緒に遭難したいひと 3 (3) (ワイドKC)一緒に遭難したいひと 3 (3) (ワイドKC)
(2008/03/13)
西村 しのぶ

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西村しのぶさんの、フリーライター(のち小説家)のキリエと税務署員のマキちゃんがメインのラブストーリー、「一緒に遭難したいひと」シリーズ、雑誌「Kiss」もとびとび立ち読みなどして、1冊にまとまるのを待っておりました。長かったのう…
(2005年から2007年掲載のものが収録されてます)

西村さんのマンガは読むと女子力あげなくては〜;という気分になりますね。
思わずシートパックしながら読みました。
(マジで。1冊読み終わる間やってたら、いい感じ。女子の皆さん、マンガ読むときにおすすめ!)

いとこで同居人の絵依子ちゃんとキリエちゃんは「ハレとケ」のメリハリが効いてて、やるときはバリッときめてくれるから見てて気持ちがいいです。
絵依子ちゃんの作る、玄米梅干おにぎりとしいたけのうま煮、食べたくなりました〜。
今回は後半は友人ショーコちゃんの恋愛&3人のバツイチ王子編も楽しゅうございました。

そして、徳島県にはホントにあんな観光モノレールがあるのかな!?
(奥祖谷観光周遊モノレール!?)
私も乗ってみたいなぁ!


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のだめカンタービレ 20
のだめカンタービレ #20 (20) (講談社コミックスキス)のだめカンタービレ #20 (20) (講談社コミックスキス)
(2008/03/13)
二ノ宮 知子

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のだめも20の大台に乗りましたね〜。

私は「いぶし銀な武士」の黒木くんが一番好きなので、今回は彼がたくさん出てるパートでうれしゅうございました♪
ターニャはもう少しパリに居られそうな雰囲気だから、がんばって欲しいな。

R☆Sオケの今後もどうにかなりそうで、よかったよかった。峰くんが出てるとなごんだのに、帰国しちゃうと寂しいです。(今度は真澄ちゃん、来ないかな〜)

で、のだめと千秋くんは、恋愛パートもう少し進展するのかな、と思いきや、コーチとアスリートモードに突入し、表現者同士の難しい局面を迎えたりするのかな?といった感じです。

次巻発売は7月とか。早く続きが読みたいです。


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空中庭園
空中庭園空中庭園
(2005/07/08)
角田 光代

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「対岸の彼女」がよかったので、他のも読んでみようと手に取りました。角田さんの本はそういえば今まで、エッセイばかり読んでいました。

「空中庭園」は家族がテーマの物語です。
ハードカバー版は2002年発行だったのですね。確か映画化もしてたような。(未見です)

家庭を形成する人たちの、しょうもなさや、愛しいところがまざりあって、静かな絶望と希望の間で、振り子のように揺れている感じ、が読後のイメージです。

あと少しのところで、空中分解してしまいそうなんだけど、家族全員で過ごした暖かい気持ちを共有した一瞬があるから、踏みとどまれる、みたいな。

あと感情の澱も、背負うものも、長く生きていくほうがたまってゆくんだな、というのが、母、父、おばあちゃんの視点で描かれていくとよくわかってきます。

コウという14歳の男の子の視点で最後は締めくくられるのですが、彼も学校生活は大変そうな中、どこか悟ったところがあるような、ある意味、姉、母、父、祖母、と語られてくる中で(あと、その家族を外から見る女性の視点もありますが)一番の年少者である彼が、魂の上では一番大人なんじゃないかな、と考えさせられました。
彼の視点がラストパートにあることで、この家族もいろいろあるだろうけど、どうにかやっていけるんじゃないかな、と思えました。


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ファンタジーのDNA
ファンタジーのDNAファンタジーのDNA
(2006/11)
荻原 規子

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「西の善き魔女」や「勾玉シリーズ」の荻原規子さんのファンタジーに関するエッセイです。

好きな作家さんの読書遍歴って気になったりしますが、荻原さんはマンガを禁止され、世界の名作全集で育ったそうです。ゆえに、ピアノ教室で読むマンガをとても楽しみにしていたとか。
同じ基盤に立つ物語の法則や世界のつかみかたを、熱心に読んだマンガや観たアニメですでに触れていたから、世界の名作といった古典の作品群にもわりあい抵抗なく入っていけたとあります。
私も読書とマンガは平行して読んできたなぁ。物語好きな人の歩む道はどこか似ているものなのかもしれませんね。

世界の名作から日本の古典、ヨーロッパの神話、現代のファンタジーまで、荻原さんの懐の広さも感じられます。

印象に残ったのは「赤毛のアン」と「ナルニア国物語」の話でモンゴメリーやC・S・ルイスの作家生活にも触れた所で、作品の影では作者も生きていていろいろあったんだなぁ、とちょっと感慨深いものがあります。

荻原さんご本人も「空色勾玉」の最初の出版のときのエピソードを書いていて、最初に出版しようと思った人、新版出してくれた人(同じ2人の編集者さんだそうです)「ありがとう!」と思ってしまいました。
ハリポタブームの来る前は児童文学にもお話の長さの壁があったり、最初に本が出た会社が児童文学部門をたたんだりと、色々あったようです。
勾玉シリーズ好きなので、この本が世に出て、自分も読めてよかったなぁ(笑)

巻末に「私的ファンタジーの書き方」という文章が載っていて、なるほど、こういう姿勢だから面白い世界が創れるのだなぁ、と思いました。


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春の歌集
春の歌集春の歌集
(2007/02/07)
手嶌葵、樋口康雄 他

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今回はCDのご紹介。
映画「ゲド戦記」で「テルーの唄」を歌った手嶋葵さんのアルバムです。

「春の歌集」は去年出たものですが、去年のやはり今くらいの時期のヤマハ音楽教室のCMで流れていた歌がフルで聴きたくて買いました。
今年もおととい同じCMに遭遇したので、もしかしかしたら聴いたことある方もいるかもしれません。

「春の歌集」の一番最後に入っている「願いごと」という曲です。
メロディーは昔からあるアイルランド民謡「Londonderry Air」で、手嶋さんの声で歌われると、とても懐かしい気持ちになります。
CMで使われてるのは歌詞のこの部分(だと思う…)
「いつでも すぐそばにいるよ やさしい そのこころに 
 あふれるような ぬくもりが 絶えぬように 願いながら」

「岸を離れる日」や「卒業式」など、卒業や新しく何かを始めようとする、希望もあるけど、ちょっと不安もある、今の時期特有の気分にぴったりの曲も入っています。
(谷山浩子さんや新居昭乃さんも楽曲を提供しています。)

全体的に春の日だまりのようなイメージです。
疲れたときにボーッとしながら聴くといい感じですよ。


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対岸の彼女
対岸の彼女 (文春文庫 か 32-5)対岸の彼女 (文春文庫 か 32-5)
(2007/10)
角田 光代

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直木賞も取った作品、有名すぎて読んでなかったのだけど、図書館で目についたので、借りてみました。

事前に主婦と女社長の話だ、と聴いていて、「対岸」ときたら、よくある女同士の、また仕事と家庭の対立の構図なのかな?と考えて手に取らなかったのですが、女の世界の大変さは描かれているけれど、まったくそんなところとは違う次元の話でした。

主婦の小夜子と女社長の葵の物語は、大切な友情を掴みかけそれを失った少女、そのゆがめられた顛末を新聞記事で知り、かけがえのない友達を夢みた少女、もう2度と会えなくなった友達、大人になった彼女たちをとりまく人間関係の物語でした。

{「あたしいろいろ言われてるけど、ぜんぜん平気なんだよ」
 (略)
 「大事なものが学校にはないから?」
 (略)
 「それもあるけど…今みんながあたしについて言っていることは、あたしの問題じゃなくあの人たち  の抱えてる問題。あたしの持つべき荷物じゃない。(略)」}

「(略)ひとりでいるのがこわくなるようなたくさんの友達よりも、ひとりでいてもこわくないと思わせてくれる何かと出会うことのほうが、うんと大事な気が、今になってするんだよね。」

{自分たちは、おんなじ丘をあがっているような気がしてならなかった。まったく別のルートから、がむしゃらに足を急がせたり、ときどき座って休んだり、歩くこと自体うんざりしながら、なだらかな傾斜を
あがっている。立場も違う、ものの見方も、持っているものもいないものも違うが、いつか同じ丘の上で、着いた着いたと手を合わせ笑い合うような、そんな気が漠然とした。}

葵の会社の名前が「プラチナ・プラネット」で、その「プラチナ」の持つ意味や、物語の終わりに小夜子が見つけた手紙から想像する、向こう岸の少女たちを目指して橋に向かうイメージが希望を与えてくれて、読んでみて良かったなぁ!という気分にさせてくれました。

去年の秋に文庫になっていたんですね。買っても損はないと思います。(特に女子〜!)


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虫眼とアニ眼
虫眼とアニ眼 (新潮文庫 み 39-1)虫眼とアニ眼 (新潮文庫 み 39-1)
(2008/01)
養老 孟司、宮崎 駿 他

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2002年に発行された宮崎駿さんと養老孟司さんの対談が文庫になったものです。

「もののけ姫」と「千と千尋の神隠し」について1997〜2001年に語られたものなので、ちょっと数年前を振り返るような気分もありますが、話されていることは、創作者や学者のベースになる考え方や、世界との向き合う姿勢、子供や未来に対する想い、なので、ブレは感じずに読み進められました。

歴史の話や都市計画についての考えも、今の環境問題とリンクしていて、興味深いです。

巻頭に宮崎さんのカラーページで、保育園やホスピスや想像した理想の町が描いてあるのですが、どこかホッとする懐かしさがあって、住んでみたい気持ちになります。

個人的には「千と千尋の神隠し」の水上を走る電車のシーンについて、宮崎さんの話が読めたのがよかったです。
私の使う田舎の路線は大雨が降ると冠水して、電車が止まったりするのですが、嵐が去った雨上がりの朝に復旧した電車に乗ると、田んぼにも水がたまっていて、海か湖のような印象になり、一瞬、電車が水上を走っているような気分を味わえてすごく好きだったのです。
「千と千尋〜」を初めて観たときに、自分の中にある風景と映画の中の風景がリンクして、とても印象的なシーンとなりました。
宮崎さんもあの場面が気に入っていらっしゃるようで、うれしかったです。

ジブリ美術館の開館当初の話も出てきて、私はまだ、行ったことがないので、いつか、ではなく近いうちに、行ってみたいなぁと思いました。


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トライガン・マキシマム14(最終巻)
トライガンマキシマム 14 (14) (ヤングキングコミックス)トライガンマキシマム 14 (14) (ヤングキングコミックス)
(2008/02/27)
内藤 泰弘

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トライガン・マキシマム、完結しましたね。
戦いが延々続いて、痛そうで、どうなるんだろう、と思っていたけれど、考えてたよりも良い終わり方でした。
14巻の表紙のヴァッシュの笑顔がすべてを語ってる感じですね(笑)
ラブ アンド ピース!

倒れたヴァッシュの上にプラントたちの羽が降り注ぐ中のモノローグ、
「俺は信じてる。150年歩いたんだ」
って所でグッときました。
150年は長いよね…

最後のカラーページ、砂漠と青空と赤いコートで逃げるヴァッシュ、と、振り出しに戻ったような感じになるのも良かったです。

オリジナルストーリーでアニメ映画化もあるようですね。(キャストは昔アニメ化したときのままなのかな?)


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人間失格
人間失格 (集英社文庫)人間失格 (集英社文庫)
(1990/11)
太宰 治

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あまりにも有名な文豪の小説。

私、日本文学はとびとびで手を出していて、基本を網羅してなかったのですが、小畑さんの表紙に惹かれて手に取ったら、270円というあまりのお安さにびっくりして、つい買ってしまいました(笑)
コミックス400円超えの時代に文豪の小説が270円かぁ〜!すごいのう…;

で、読んでみる。
想像していたよりも読みやすくて、想像してたよりも主人公、大庭葉蔵は人間失格でもないんじゃ…?(アンタ、そこは止めろよ!と思う局面もあったけど;)と思いました。
欲しいものは与えられず、いらないものばかり押し付けられるのは不幸なことだな。女にモテるのも良いこともなくはないけど、そればかりでもないんだな。

この主人公、発表された昭和23年当時だったら「廃人」扱いされたかもしれないけど、21世紀の今、だったら、もっと楽に生きられたろうし、もう少し勘を働かせて人は選ぶかもしれないけど心を開けば、共感してくれたりサポートしてくれる友達に恵まれたんじゃないかなぁ。わりとこういうマインドを持った人って多そうです。

そう考えさせられてしまうあたり、普遍性のある、時代に耐えうる文学ってやつなのでしょうか。
親の、子に対する無関心、もしくは的外れの愛、そこからボタンを掛け違ってうまくいかない想い、は現代につながるものがあります。

読み終わってから、主人公が楽に生きられそうな「たら、れば」を色々考えてしまいました。
レポート1本書けそうな勢い。(学生時代、近代文学とっておけばよかったかな。笑;)
太宰治、あなどりがたし。
270円でこれはお買い得でした。

これを機会に、もう少し、日本の近代文学も読んでみようかな、と思いました。


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ONE PIECE 49
ONE PIECE 巻49 (49) (ジャンプコミックス)ONE PIECE 巻49 (49) (ジャンプコミックス)
(2008/03/04)
尾田 栄一郎

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ワンピース最新刊49巻です。もうじき50の大台突入ですね〜。

最初表紙の青い人誰?と思っていたらルフィでした(笑)このところジャンプ立ち読みできていなかったんだけど、そういう展開になっていたのか〜。
あいかわらず、週間連載とは思えない画面の情報量がすごいです。

そして、今回は最後の最後、ローラ船長の漢気にやられました!
「あんたたちは逃げな!船長の私が残れば仁義は通せる。あんたたちは…命を大事にね。」
「いいんだよ!!!人の肩に希望をかけるってのはこういうことさ!!!」

次巻で決着がつくのかな?今後の展開も楽しみです。


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仏果を得ず
仏果を得ず仏果を得ず
(2007/11)
三浦 しをん

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三浦しをんさんの小説です。
本の目次が文楽の舞台と幕のようになっていて素敵です(凝ってるなぁ!)

文楽の若手太夫、健(たける)の修行と舞台とちょこっと恋の日々(でも芸のこやし?)、なお話です。

お能は少し観たことがあるんだけど、文楽はまったく知らない世界だったので、この小説でさわりだけでもわかったような気がして良かったです。

「文楽の技芸員は、太夫、三味線、人形使い、あわせて九十人弱だ。同じ顔ぶれで何十年も一緒に公演の日々を過ごす。基本的には一月ごとに東京と大阪の劇場を行き来し、合間には地方公演もあるから旅もする。先輩と後輩。師匠と弟子。芸の道を行く同志でありながら、矜持のぶつかりあう好敵手。複雑で濃密な人間模様が繰り広げられているのが文楽の舞台裏だ。」

「語り終えた銀太夫は、汗みずくだ。八十歳の老人にはきつい仕事のはずだが、目は舞台の余韻をのこして煌々と輝き、楽屋へ戻る足取りはしっかりしている。いつものことながら健は師匠の情熱に打たれた。銀太夫の芸はまだまだ磨かれ、深みへ到達しようと前進している。すぐまえを歩く老人の背中は、いくら手をのばしても届かぬ星のように遠い」

女好きで、アバウトなところもあるけれど、やはり芸はすごい銀太夫師匠やいきなり組まされることになる三味線の兎一郎、健が小学校で義太夫語りを教えているミラちゃんなど、他にも魅力的な人物がたくさん出てきて、話をひっぱっていきます。

タイトルの「仏果を得ず」の意味が小説の終盤にわかり、「そうなのか!」と気づくと同時に、健の情熱に胸が熱くなりました。

つられて文楽も観に行きたくなってきた〜(笑)
三浦さん、文楽に関する本も出してたから、そっちも併せて読んでみたくなりました。


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タブロウ・ゲート 1
タブロウ・ゲート 1 (1) (プリンセスコミックス)タブロウ・ゲート 1 (1) (プリンセスコミックス)
(2007/12/14)
鈴木 理華

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鈴木理華さんは私は小説の挿絵でなじみ深い方で、オリジナルはどんなマンガを描かれるのかなぁと興味がありました。
発売直後には手にいれられなかったのだけど、これまた重版かかったらしくようやく読めました。「タブロウ・ゲート」の1巻です。

「孤独な少年・サツキは、偶然手に入れたタロット画集から光が飛び散るのを目撃する。その光は画集(タブレット)の住人<タブロウ>だった。画集の持ち主だと名乗る謎の少女・レディとともに、散逸した<タブロウ>を回収することになったサツキだが…!?」

サツキは両親が亡くなりイギリスでおじいさんに育てられたようなのですが、話しは日本のとある町の豪邸に引っ越してきたところから始まります。彼のために用意された家でおじいさんはお金持ちらしい。そしていきなり事件に巻き込まれ最初に出会うタブロウは月と太陽。
太陽のアレイスターはレディとともにサツキを助けてくれますが、月のエリファスとは一山越えてともに歩む存在となります。
その後も色々なタブロウが物語にからみ、1巻終盤には謎の美少女も出てきて物語はまだまだ続きそう。

タブロウ管理人のレディは、はねっかえりの強気な女の子で、やるときはやるし筋は通す子で好感が持てます。2話以降美青年エリファスが世話焼き母さんのようになっててお料理上手だし、隠者も悪魔もかわいらしくて個性的なタブロウたちとの生活は楽しそうです。

画面構成も好みだし、続きが楽しみな物語です。


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聖☆おにいさん 1
聖☆おにいさん 1 (1) (モーニングKC)聖☆おにいさん 1 (1) (モーニングKC)
(2008/01/23)
中村 光

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いろんな人の日記でおもしろいと話題になっていた「聖☆おにいさん」、品薄だったところに重版かかったみたいで、ようやく手に入れて読むことができました。

うわさにたがわず、おもしろかったです!

「目覚めた人・ブッダ、神の子・イエス・世紀末を無事に越えた2人は東京・立川でアパートをシェアし、下界でバカンスを過ごしていた。近所のおばちゃんのように細かいお金を気にするブッダ。衝動買いが多いイエス。そんな‘最聖‘コンビの立川デイズ。」

以上がコミックスについていた解説です。

ちょっと徳の高いことを言うと光って人目をひいてしまったり、石をパン、水をぶどう酒に変えられるからちょっと奇跡が起こっちゃうと趣味もやりにくかったり、プールのシャワーにうたれてると宇宙の真理に近づきそうになっちゃったりと、楽しそうに過ごしてる姿がなぜか笑いを誘います。
仏教説話や、聖書の知識が多少入ってると、2倍楽しめると思います。

超メジャーな2人のほんわか生活、おすすめでございます。


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夢のような幸福
夢のような幸福 (新潮文庫 み 34-6)夢のような幸福 (新潮文庫 み 34-6)
(2008/02)
三浦 しをん

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三浦しをんさんのエッセイです。2003年に出版されたのが文庫になったもののようです。

三浦さんのエッセイはマンガや小説への愛にあふれていて、思わずつられて読みたくなります。今回もつられてあやうく「ガラスの仮面」一気読みを慣行しそうになりましたぜ;(持ってる方はわかると思うけど、これってめちゃくちゃ時間がないと危険ですよね;)

「ガラスの仮面を読んで、読んだ気になっていた。」ので、「嵐が丘」を読んだそうなのですが、ヒースクリフに対する突っ込みが素敵で、そういえば私も「嵐が丘」は最初のほうで挫折していたのだけど、ちょっとまた手にとってみようかな…?という気になりました。(本当にそういう男なのか!?ヒースクリフ!?;)

あと、アラゴルンについてやミレナリオについてなど時期的にちょっと懐かしいネタもあって数年前を思い起こしてみたり。

素敵なお友達との珍道中や冷静な突っ込みをくれる弟さんやお母様などとの楽しき日常が垣間見えて、今回もおもしろく読ませて頂きました。


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