![]() | ハミザベス (2005/07/20) 栗田 有起 商品詳細を見る |
ハミザベスって何だろう?と思ったら主人公が飼うことになるハムスターの名前でした。「ハミザベス」と「豆姉妹」という中編2作が入っています。
2編とも深刻にしようしたらいくらでもできる設定ですが、読んでいると不思議な明るさを感じ、後味もわるくありません。
主人公たちも日常的に悩んだりしますが、基本のややこしいところは「こういうものだ」と受け入れていて前を向いて立っているスタンスに好感が持てます。
「ハミザベス」では死んだとされていた主人公の父親が本当に亡くなって風変わりな遺言執行者があらわれ遺産相続の話になり、自分の父と母の真実がわかってくる。
「豆姉妹」では再婚家庭から独立した姉妹の、主人公の妹を大学に上げるため看護婦をやっていた姉がSM嬢になり妹はいろいろなできごとからふと髪型をアフロにするなかでおこってくる日常の出来事。
会話や行間からえもいわれぬおかしみがにじみ出てきます。
「人生とはほこりとの戦い。勝てる見込みは五分と五分。」とか
「いってみれば師匠と弟子というのかしらね」
「何の?」
「人生いう名の戦場の」
「…。(〜会話続く)」とか。
なんで髪型いきなりアフロなの?とか(アフロの手入れの大変さがわかりました。笑)
枝葉のエピソードも笑いを誘うものがあり、読んでいて楽しいです。そして、そのなかでも想い合う家族や友人の関係が描かれていて、毎日いろいろあるけど、明日は素敵な日かもしれないじゃん?とちょっと元気になれそうな気がしなくもない読後感でした。
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![]() | キュア cure (2008/01/11) 田口ランディ 商品詳細を見る |
田口ランディさんも好きな作家さんで、新刊が出ていたので読みました。
読んでいて、過去作品「コンセント」「アンテナ」「モザイク」に通じる何かを感じました。内容的にはぜんぜんつながりはありませんが、よくランディさんがエッセイでも書いている、「自分の中のOSをバージョンアップする」という言葉がぴったりくるなぁ、と思います。
さしずめこの「キュア」は自分のハートのOSを最新版にバージョンアップできそう、って感じでしょうか。
「若き外科医の斐川竜介は、肝臓ガンで余命1年であることを知る。(中略)医療現場で病とたたかってきた斐川だが、科学にどっぷりつかりながらも、スピリチュアルのカリスマ、最新ガン治療を受ける青年実業家、放射線生物学者との出会いを通して、自分の治療を模索する。」
本の帯にあったあらすじで、こうして読むと普通の本っぽいですが、小さいころ一緒に暮らしていた斐川の祖母が不思議な力を持っていて人を助けていたり(多分シャーマン系)斐川本人も病んでいる人に同調し、治癒へ導く能力があったり(本人ダメージが大)昔、斐川が治療したことのあるリストカット少女や、オーラの見える看護婦、新生児室で命を永らえている幼女、など、多彩な登場人物で、現実世界と異界が近い、不思議な感覚の物語です。
情報量が多いので、自分の中に着地させるのに少しずつ読みました。
特に、電磁波とゼロ磁場についてが、興味深かったです。
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![]() | oblivious (2008/01/23) Kalafina 商品詳細を見る |
作曲家の梶浦由記さんの作る音楽が大好きです。
アニメのサントラも多く手がけられているので、聴いたことがあるかたも多いかもしれません。私は「NOIR」からハマり、それ以降は出ているものは遡って聴いたり新作はチェックし、今に至ります。
で、聴きました。「oblivious」
奈須きのこさんの「空の境界」の公開中のアニメ映画のエンディング、ということらしいのですが、アニメのほうも出ている小説版のほうもまだ観たり読んだりはしていないので、世界観の刷り込みはなく、さらな気持ちで、梶浦さんの音としてのみで聴きました。
今回も気持ちよく、どこか彼方の異世界にふっとばされました〜(笑)
CDには3曲入っているのですが、みんなある一定の方向性はある気がしつつも、雰囲気が違うので、聴いていて飽きません(ので、エンドレスリピート♪)
ストリングスやピアノが美しいし、コーラスの多重構造部分とかカッコいいですね!大きめの音で細かいところまで聴きたいです。基本ボーカルさんの声も落ち着いていて深くて素敵で、歌詞の言葉も綺麗です。
エンディングがこういう音の「空の境界」ってどんな感じなのかな?と興味がわいてきました。そろそろ3話めに公開は突入なのかな?DVDを待ちたいと思います。小説版は読んでみよう!
梶浦さん今年はライブの予定もあるみたいなので、楽しみです!(行けるといいなぁ!)以前FictionJunctionYUUKAのイベントに当たって行ったこともあるのですが、背の高いおにーさん‘sの隙間から梶浦さんを垣間見る感じだったので、今回もまぁ、音楽が聴ければ恩の字かな(笑)男性ファンのみなさま、お手柔らかにおねがいします〜。女子のみなさん、高さに負けず、がんばりましょうね。
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![]() | 星は歌う 1 (1) (花とゆめCOMICS) (2008/01/18) 高屋 奈月 商品詳細を見る |
高屋奈月さんの新作がコミックスになったので買ってみました。
従兄弟で親がわりの奏(かなで)と2人で暮らす椎名サクヤ。辛いときや哀しいときはいつも星を見上げ、星に励まされてきた。そんなサクヤの誕生日に突然現れた不思議な少年チヒロ。優しい言葉を残し去っていった彼は一体、誰?
以上が巻末にあった作品解説です。
1巻じゃまだチヒロの正体はわかりませんし、サクヤも奏もいろいろわけありな過去がありそうなので、どんな展開になっていくのか楽しみです。ストーリー内で奏に関する周囲の評価が微妙なんだけど、どうしてそうなったの?とか気になる…;
サクヤもけなげで前向きなので、お友達のせーちゃん(本条聖、女子)目線で見守ることになりそうです(せーちゃんはフルバにおける、うおちゃんはなちゃんポジション?黒くて素敵ざます。笑)
気になった言葉がホカン(笑)。印象に残ったのがアルファルド。
「ホカン」は106ページ(3話め)に「アルファルド」は120ページ(やはり3話め)に意味が出てくるのですが(ホカンよりアルファルドの意味の方がテーマ的に重要かな?)、ここで書くとネタばれになってしまってもいけないのでご興味あるかたはコミックス見てみてください。
(ホカンと聞くとつい人類補完計画を思い出してしまうよ…;)
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![]() | よしながふみ対談集 あのひととここだけのおしゃべり (2007/10/04) よしなが ふみ 商品詳細を見る |
よしながさんのマンガは好きなので、よしながさんが対談相手に選ぶ人にも興味がありました。
ラインナップは以下のとおり。
第一章 やまだないと・福田里香「私たちの大好きな少女マンガ」
第二章 三浦しをん(その1)「フェミニズムはやっぱり関係なくないのよ」
第三章 こだか和麻「ボーイズラブじゃないと描けないこと」
第四章 三浦しをん(その2)「やおいは男同士でなくてもいい」
第五章 羽海野チカ「メディア化するということ」
第六章 志村貴子「表現は選択できない」
第七章 萩尾望都「マンガ=24年組というくらい…」
ほとんど読んだことのある作家さんの、好きなマンガや創作の姿勢や、マンガに対する想いなどがわかって、とても興味深く、おもしろく読みました。
少女マンガ、少年漫画、ボーイズラブのそれぞれの表現方法の違いなどが、明確に言語化されていて、なるほどな〜!と思ったり。少女に対する分析でそうそう!と、うなづいたり。
三浦さんのマンガの読み込み方はホント半端じゃないな!とか(三浦さんのエッセイや小説も好きです)、アンティークやハチクロのメディア化の裏でこんな想いが、とか、おととしあたりから友達がごそっと布教してくれた志村貴子さんて、こんな感じの人なんだ、とか萩尾先生は今でも現役でお仕事されてるし、今のマンガも読んでるみたいですごいな!とかいろいろな発見もありました。
素敵な言葉たちもあっていろいろご紹介したいのですが長くなるので1つだけ。
よしなが:
羽海野さんが昔すごくいいことを言っててね。「面白いマンガを描きたいという点では、マンガ家は皆同じ夢を見てる」って言ったの。そうだよ、本当にそうって思って。
とりあえず私は、以前から興味はあったんだけど、この本でさらに背中を押された山岸涼子さんの「テレプシコーラ」と、立ち読みと人づての話で済ませていた矢沢あいさんの「NANA」を(今更ですが)ちゃんと読んでみたいなぁと思いました。
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![]() | 東京湾岸バレエ団 1 (1) (講談社コミックスキス) (2007/09/13) 朔田 浩美 商品詳細を見る |
「ダンサーも死ぬまで踊り続ける!!」
登場人物である、世界中で踊る最高のプリンシパルと名高い果家時生さん(かやときお、男性)のセリフの1つです。
主人公は憧れの果家さんに「回ればコケシ、跳べばゴムマリ…」しまいには「マグロ!!」と言われてしまう佐藤吾郎くん。「コンテンポラリーをやらないか?」と誘われるところから始まります。
出てくる人もいろいろ問題があったりトラウマをかかえてたりするのですが、妙な勢いがあって(特に果家さん。他、個性派メンバーズ)話がぐいぐい前に進んで行き、いつのまにか主人公と一緒になって、一喜一憂して最後にホッとしたりしています。
コンテンポラリーってどんなものなの?とか、読んでるとなんとなくわかってくるし、ダンスのワークショップ風景とか、なにより踊る楽しさが伝わってきて、自分でやるのはちょっと無理でも実際のダンサーさんの生の舞台を見てみたいな、という気分になります。
「東京湾岸バレエ団」はまだ立ち上がったばかり。この先こなさなきゃならないハードルも多そうです。(公演もするらしいし。)
早く2巻がでないかなぁ!と心待ちにしているマンガです。
(男の人が読んでもおもしろいと思いますよ〜!)
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![]() | 卵の緒 (新潮文庫 せ 12-2) (2007/06) 瀬尾 まいこ 商品詳細を見る |
瀬尾まいこさんの本は目についたものをランダムに読んでいたのですが、この「卵の緒」ってデビュー作だったんですね。
昨日の「女ですもの」とちょっと思考がリンクするのですが、ホントに今は家族関係が多様化していて、一つには括れない時代ですよね。それに対応できる人、せざるをえない人と対応に追いつかない人やそれすらも考えたことのない人などが混在していて葛藤が生まれたりするのだなぁ、と考えました。
「じゃあ証しはどこ?」
「本当バカね。証しって物質じゃないから目にみえないのよ」
表題作「卵の緒」のお母さんのセリフ、素敵です。併録の「7`s blood」では姉弟が夜の中を歩いていくシーンが印象的です。
あと、ご飯のシーンがおいしそうで、ハンバーグとかにんじんブレッドとか食べたくなります(笑)おいしいものを好きな人と食べられるって基本的に幸せですよね。
「卵の緒」の育生くんも「7`s blood」の七生くんも将来いい男になりそうだなぁ、と思いました。
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![]() | 女ですもの (2007/07) 内田 春菊、よしもと ばなな 他 商品詳細を見る |
内田春菊さんとよしもとばななさんの男性についてや結婚や子供、家族についての対談集です。
システムに従順なのがお得なのか損なのか、考えさせられる本です。
もっというと、損得を越えて、現状にそれなりに順応できるのか、このままそこに居続けると自分が自分でなくなるのか、譲れるものと譲れないもの、自分のポイントはどこかな?と、お二人の経験と照らし合わせながら自分について、考えられる本だと思いました。
人それぞれ、考え方は違うから立ち止まるポイントもまた色々で、子育て中のお母さんが参考になるところもあるし、この人と結婚してもいいのかな?と迷っている女の人や、嫁って今でもこうなの?と疑問を持ってる奥様(働いてても主婦でも)などにも、もしかしたら突破口になる言葉が見つかるかもしれません。もちろん妙齢の女子の皆さんもこの先の自分の参考の1つになるかもです。
あと男子の皆さんも、こういうことを考えてる女の人がいるんだな、と身近な女性を理解するヒントになる何かが見つかるかも。
親からの刷り込みというのは誰にでもあるだろうけど、無意識に影を落としているものなのだなぁとも思いました。できるだけ、それを手放す方向で生きていきたいなぁ、とも。
美輪明宏さんが「本当に女らしい女は強いわよ」とおっしゃっていましたが、内田さん、よしもとさんには方向性は違えども、女らしさを通り越していっそすがすがしい漢(おとこ)らしさを感じます。
あと勝手な印象だけど、お二人とも前世は男の人で女について学習するために今生では女の人に生まれたんじゃないかな〜?、と思ったりしました(笑)
![]() | 人として軸がぶれている (2007/08/22) 大槻ケンヂと絶望少女達、野中藍 他 商品詳細を見る |
1月から地上波では地方ローカル局で「俗・さよなら絶望先生」が始まっていますね。
私は去年の春夏にかけてやっていた第一期アニメ放送にハマって、この第二期も
楽しみにしていました。
ハマった要因として、まず主題歌にやられました(笑)
筋肉少女隊が好きで、ライブにも行っていた身としてはなんとも懐かしいテイスト
の音楽です。
大槻ケンヂと絶望先生の世界観ってとてもマッチしてますよね。
(大槻を主題歌にひっぱってきた人、すごいなぁ!原作者さんなのかな?
そのへんちょっと詳しくないのですが。まだ風下のファンなので;)
で、こちらは第一期の主題歌「人として軸がぶれている」ですが、アニメの中で
生徒役をやっている声優さんのユニット「絶望少女達」の合いの手や途中で入る
ピアノの音がたまらず、購入してしまいました(笑)
(最初に入る、ブレブレブレブレって耳に残るんですよね)
第二期の主題歌「空想ルンバ」ももうじき発売で楽しみに待っています〜。
「さよなら絶望先生」ご存知ないかたにご説明しますと、ネガティブパワー全開の
糸色望先生(いとしきのぞむ、つなげて読むと絶望。「絶望した!」が口癖)と
クセのありまくりな生徒たちが織り成すブラックコメディー、といったところでしょうか。
後ろ向きもやりすぎると1回転して前向きになっちゃうみたいな、前向きすぎて
真っ白だとそれがかえって毒になるみたいな。
大人気ない大人のそばにいると人は大人にならざるをえない、みたいな(笑)
好き嫌いがかなり分かれると思いますが、筋肉少女隊、江戸川乱歩(横溝もちよっとアリか?)、京極堂シリーズ、昭和エログロナンセンス系が好きな方は一度お試しになる価値はあるかと思われます。
マンガ原作版から、アニメ版からと入り口が色々ありますので、ご興味があるかたは
ぜひご一緒に絶望いたしましょう(笑)
![]() | さよなら絶望先生 第一集 通常版 (2007/10/24) 神谷浩史、野中藍 他 商品詳細を見る |
![]() | さよなら絶望先生 第1集 (1) (少年マガジンコミックス) (2005/09/16) 久米田 康治 商品詳細を見る |
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![]() | CLAMPもこなのオキモノキモノ (2007/02/14) CLAMPもこな 商品詳細を見る |
マンガ家CLAMPのもこなさんが書いた、イラストあり対談あり、ご自分のコレクションの写真あり、といった、キモノにむけた思いを語った盛りだくさんな内容の本です。
パラッと見て、色彩の美しさに、即買い、決めました。
おもしろいなぁ、と思ったのはもこなさんがアニメ版「×××HOLiC」の侑子さんを演じる、大原さやかさんと対談することになり、大原さんに着てもらうために製作した、というクロアゲハチョウのキモノの製作過程です。
縫い上げられた無地のキモノに絵の具で描いていく(絵入れ)過程が載っていて興味深かったです。一発描きって思い切りが要りますもんね!文字も入って(もこなさん書もお上手なんですね!)大胆な模様ながら、モデルさんの着用写真を見るとシックでステキな着こなしになっていました。(侑子さんのイメージにピッタリのキモノです)
(ちょっとプロの染色家の方のお仕事風景なども見学してみたくなりました。)
帯留めやバッグ、ショールなどのコレクションもかわいくステキで、キモノ好きな方には参考になるんじゃないかな?
私も身近にキモノを着る方が数名いて、いつか自分も着られるようになりたいなぁと思いながら、キモノの本などを眺めていたのですが、この本を見てまた憧れが増し、弾みがつきそうです(笑)

![]() | 小学生日記 (角川文庫) (2005/07/23) hanae* 商品詳細を見る |
消化しようと積んであった本を読んでいたのですが、どうもいまひとつで、何か気分転換はないかなぁと思い、友達が貸してくれた本を手に取ったのです。
そしたら意外や面白かった!
hanae改め華恵さんが小学生のときに書いた「小学生日記」という本。出た当初、小学生でこの文章力はすごい、と絶賛されていたのは覚えていましたがスルーしていました。
が、ホント、これだけの表現ができるのはすごいや!脱帽!
自然と頭に入ってきて読みやすいです。
10歳からモデルをしているし、映画やTVCFにも出ているので、少しですがお仕事風景も書かれていて、ちょっと視界が広いのもいい方向に働いています。
華恵さんの小学生的日常を読んでいて、自分が小学生だったときの気持ちとか空気感を思い出したりしました。あと周囲にいる人たちがステキだなぁ、自分が小学生だったらうらやましかったな。
テクノロジーや人間関係の複雑さは微妙に違うけど、あの頃の考え方みたいなものは、今の子も変わってないのだなぁ、と。今の子たちのほうが、大変そうな側面もあるな、と。
2005年の文庫版のあとがきに中学生になったと書いてあったので、今現在は高校生になっているのかな?著書の検索かけてみたら2冊ヒットしたので、ちょっとどんな感じなのか追跡して読んでみたくなりました。
普段自分が読まない(買わない)ような本を持ってる友がいると、世界も広がって良いですね(笑)

![]() | いのちのパレード (2007/12/14) 恩田 陸 商品詳細を見る |
恩田陸さんは好きな作家さんの1人で、最新刊のアンソロジーに入っている短編以外は、出ている本は全部読んでいます。
で、今回は「いのちのパレード」
発売から間を置かず買っていたのですが、しばし忙しくて積んでしまい、ようやく読み終わりました。(読み始めると一気なんですけどね〜)
いつも思うのですが恩田さんの本って装丁が綺麗ですね。今回は黒と赤のコントラストが美しいです。
15編の短編から成っていますが、1つ1つの作品にとても奥行きがあり、長編に仕立てなおしても遜色ないような世界感をはらんでいます。
SF、幻想、ホラー、ファンタジーと多岐にわたっていますが、全体的に統一感があるようにも思えます。
不条理だったり、ちょっと不安だったり、寂しい感じ。儚い均衡の上に立つあやうさ。黄昏や夜明け前の真の闇。それらの中にある美しさ、みたいなもの。
通常世界と位相が2,3度ずれたようなイメージ。
そんな感じの短編集です。
恩田読者の方には「ロミオとロミオは永遠に」や「ライオンハート」や「常野物語」や「ネクロポリス」風味な短編がありますよ〜、と言ったほうがわかっていただきやすいでしょうか。
この本の中で、特に選ぶとするならば「蝶使いと春、そして夏」や「夜想曲」が好きです。
明るくて読後感はスッキリ!というものではありませんが、読んだ後、残る「何か」は確実にあります。
読んでも損はしない、と思います。
![]() | とめはねっ! 鈴里高校書道部 1 (1) (ヤングサンデーコミックス) (2007/05/02) 河合 克敏 商品詳細を見る |
私の髪を切ってくれている担当美容師さんはマンガ好きで(ジョジョのファン:女子)読んでおもしろかったマンガの話もするのですが、この「とめはねっ!」を説明するのに、なんだか難儀しました。
「高校の書道部が舞台の書道マンガなんだけどね〜」
「ええー?、書道マンガって、私初めて聞きました〜!」
私もです(笑)
多分、日本初なのではないかな?(どうでしょう?)
作者は「帯をギュッとね!」(柔道マンガ)や「モンキーターン」(競艇マンガ)であまり知らなかった世界を(柔道はメジャーといえばメジャーなのかな?)コメディを交えて描いてくれる、河合克敏さんです。
今回もあまりなじみのなかった書道の世界をわかりやすく飽きさせない展開で描いているので、知らないうちに書道っておもしろそう!やってみたいかも…と思わせてくれます。
(昔ちょびっとやっていた時はとっても退屈だったのだけど〜;のせられやすい性質;)
「脅されて書道部に入部した大江縁(おおえ ゆかり:男子:おっとり系)とだまされて書道部に入部した望月結希(もちづき ゆき:強気でまっすぐな柔道少女)。
一風変わった先輩たちに翻弄されて、これでいいのかと思う日々。
それでもダイナミックでデリケートな書の世界は、かなり魅力的で…」
というのが1巻のうしろにあるおおまかなあらすじです。(カッコの中は私がつけたしました)
「とめはねっ!」を読んだ後で、昔、同級生や職場の人で書道の段もちの人がいたのですが、こんな感じで書いていたのかなぁ、とか作品もっとよく見せてもらっとけばよかったなぁ、と思いました。
時々テレビ東京の「たけしのだれでもピカソ」(関東ローカルでしょうか)で書道家の方がパフォーマンスするけど、あんな雰囲気がマンガにも取り入れられています。
現在の高校の部活も取材されてるようです。今の高校の書道部も、おもしろいことやってるところがあるんだなぁ!(部員はだんとつ女子が多いそうです。)
この鈴里高校書道部もちょっと入ってみたくなる感じですよ。(パシリにされるかな〜笑)
現在2巻まで出ているので、読み始めるには最適かと。
![]() | とめはねっ! 鈴里高校書道部 2 (2) (ヤングサンデーコミックス) (2007/10/05) 河合 克敏 商品詳細を見る |
![]() | 流血女神伝喪の女王 8 (8) (コバルト文庫 す 5-63) (2007/11/01) 須賀 しのぶ 商品詳細を見る |
「流血女神伝」シリーズ、全27巻、昨年11月に出たこの巻で、8年にわたる連載が終了しました。
ずっと、おもしろいという話はきいていて、読んでみたかったのですが、15冊近く出ていてどうしようか悩んでいました。が、おととしの年末に「清水の舞台からジャンプ!」な気持ちで全部揃えて一気読みを敢行いたしました!
おもしろかったです。ヒロイン、カリエに対して容赦なく降りかかる運命の数々(ホントに容赦なくて想像を超えててうなりました〜)1冊読み終わるごとのものすごい引きに、「今出てるシリーズ全部買っておいてよかった…」と休暇中の寝不足の頭で思いました。
それ以降は巻を重ねるごとについてきたわけですが、最後までダレずに、もうちょっとひっぱるかな?といった所をさくっとたたんだのは、潔いな、と思われる終わり方でした。
ストーリーのご紹介、どのようにやればいいのかな、と長い分悩みましたが、最終巻の巻末にネタばれせずにわかりやすい、作中登場人物の書いた自伝形式の文章があったので、少し引用させていただきます。ヒロインのカリエに対し、語ったものです。
「私は、彼女ほど流転する運命に晒された存在を知らない。そしてそのつど、ためらいなく流れていく勇気を持った存在を知らない。人は安定を好み、変化を嫌うものである。あるいは彼女もそうであったのかもしれない。
しかし彼女が生き延びるには、勢いよく奔流に飛び込む他なかったのである。
否、むしろ、彼女が奔流そのものであった。
世界のあらゆる場所において、変化は彼女とともにやってきたからだ。彼女はそういうさだめに生まれた人間だった。
彼女は新たな海に流されるたびに、名前を変えた。姿を変えた。信仰を変えた。時おりまるで別人になったと思える時もあった。
しかし、やはり、彼女は常にカリエ・フィーダであった。どんな姿になっても、最後に顔を出して笑うのは、最も平凡なこの少女なのである。」
女神の呪縛に立ち向かおうとするカリエ、彼女と行動をともにするエディアルド、カリエを影から守る美しい女戦士ラクリゼ、など、魅力的なキャラクターが満載です。
舞台も優雅な宮廷から砂漠のハーレム、果ては海賊船、などめまぐるしく変わって飽きさせません。
連休中、もしくは長いお休みなどに一読されることをおすすめいたします。
(多分、止まらなくて一気読みコースだと思う〜。でも本読みならそれが幸せ♪)
ちなみに1巻はこちらです。
![]() | 帝国の娘 (前編) (コバルト文庫―流血女神伝) (1999/07) 須賀 しのぶ 商品詳細を見る |
読書生活も長くなって、読む作家さんが固定化しつつあったので、購入の参考にと人様の読書ブログを見せてもらうようになりました。
時々、自分と同じものを読んでる人がいて、ほほ〜、そういう風に思うのかぁ、とか、その視点はなかったな!目から鱗!とか、なかなか楽しいものでした。
ただ、あたりまえなのですが、自分と同じルートで、自分と同じ本を読んでいる人はいないんですよね。
これだけ多種多様なら、私が好きだ〜!と思う本やマンガをご紹介してもいいかもしれない…
それがブログを立ち上げた動機です。
世界は本に満ちているので、昔の本を読んでいまさらながらの感想をあげたりするかもしれませんが、既読の方は温い目で見守っていただけたら幸いです。
ではでは、これからよろしくおねがいします!
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